むのきらんBlog

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自由に考えよう

映画 ・テレビ・本

観客は愚かな演技を嫌う~ドラマ「24」~

テレビや映画を観ていて、「愚かな行動」でイライラすることはありませんか。ストレス解消のために観ているはずなのに、「なんでこんな馬鹿なことをするんだ」って、かえってストレスが溜まること、ありますよね。 「24(トゥエンティ・フォー)」というア…

放送作家の意識しない差別~タレントとの「越えてはいけない境界線」とは~

あぎゃ~ 見つけちゃった。本人が気がつかない妙なエリート意識ってやつを。そこに潜む差別意識ってのを。「タレントさんは芸能人であり、我々はスタッフです。そこには越えられない、越えてはいけない境界線があるのです。」ってどこが問題なの?

お弁当、温めますか? でドキドキできますか?~どきどきするのは、どういう時か~

どきどきすることって、近頃ありますか? ドキドキするって、どうしてなんでしょうか。dkdkしたい人、寄っといで! 白鳥の歌、14番目の月、コンビニ弁当をめぐるドキドキとは?

究極の選択肢~ドラマ「24」~

アメリカのテレビドラマ『24 -TWENTY FOUR-』。シーズン1は、2001年に放映されましたが、今見ても、あっという間にのめり込ませるものを持っています。 今回は、対照的な2人の善玉主人公、CTU(テロ対策ユニット)のジャック・バウアーと民主党の大統領候…

人工知能は加速する~AIはターミネーターになるか~

人工知能(AI:Artificial Intelligence)の未来はどうなるだろうか。 人類の忠実な僕(しもべ)や友人になるのか。それとも、映画「ターミネーター」の描く「スカイネット」のような、人類を絶滅(ターミネート)させるターミネーターになるのか。 AIはター…

ノルマンディー上陸作戦の誤解~映画とオマハ・ビーチの本当の意味とは~

ノルマンディー上陸作戦の「歴史認識」には、ありがちな誤解がいろいろ。それは2重の意味で映画によって形成されたもの。ノルマンディーは史上最大の作戦ではない、激戦ばかりではない、オマハ・ビーチは犬死ではない。そして、硫黄島とも違うのです。

大人の見果てぬ夢を追ってほしかった~映画「スターウォーズ・フォースの覚醒」批評~

iTune Storeでオンデマンドのレンタルが始まったので、観ました。(アマゾンのほうが100円安かったことが後で分かりました。画像はアマゾンより。) スター・ウォーズシリーズでいつものことながら、チャンバラシーンは、眠い。目を休める時間にするのが…

一体誰が正しいのか〜映画 「ケイン号の叛乱」批評〜

1954年という大昔の映画だが、非常に面白い。間延びしておらず、あっという間に鑑賞できる。お勧めの映画だ。 海軍ものとして非常に良くできている。企業など、上下関係のある組織の話しとしても、いろいろ考えさせられる。私は、恥ずかしながら鑑賞した夜、…

映画の中だけのハードボイルド・ヒーロー〜映画 「ミッドナイト・ラン」批評~

当時としてはハイテンポの展開だが、現代のテンポから見ると、予想どおりちょっとスローに見える映画。間延びしているわけではないのだが、時間の感覚が30年前と今では異なるのだろう。息もつかせぬ展開、というわけではない。 しかし、それでも愛すべき映画…

映画の天使がくれた愛すべき愚作〜映画「天使がくれた時間」批評〜

映画で重要なのは、テーマではない、細部である、という事を教えくれる作品だ。 画像はアマゾンより。(アマゾン・プライムでも観られます) 天使のくれた時間 - Wikipedia 以下、重要なネタバレあり。 (目次) 陳腐なテーマとプロット ここでも神は細部に…

家康軍はばかじゃない~真田丸13回「決戦」のだめだめさ~

大河ドラマ「真田丸」第13回「決戦」は残念だった。 以下、若干のネタバレありの批評。 7千人の激突を表現できない貧しい演出 戦国時代の人たちは愚かではない。 「うめ」を殺した制作者の逃げ腰。 7千人の激突を表現できない貧しい演出 真田に攻め寄せ…

楽しめる戦争映画~世界侵略:ロサンゼルス決戦~

画像はアマゾンより。(アマゾン・プライムでも観られます) 世界侵略: ロサンゼルス決戦 - Wikipedia 予想どおりの気楽に観られる戦争映画である。戦闘前の兵士の日常生活もスピーディに描かれ、即お楽しみの緊迫した戦闘シーンの連続である。物語の大筋も…

サンダースは「スミス」~高好感度のもとは「良きアメリカ人」モデル~

今回の大統領候補の中で、好感度ナンバーワンはバーニー・サンダースだそうだ。 CNNによれば「登録有権者の60%がサンダース氏に肯定的な見方をしていた。否定的に見ていた割合は33%だった。」とのこと。 www.cnn.co.jp なぜ、サンダースの好感度が高い…

「調略」はお茶の間向けのお話~大河ドラマ真田丸と複線シナリオ

大河ドラマ「真田丸」第8回「調略」は、なかなか面白かった。 真田家の当主、真田昌幸が戦国の世で智謀の限りを尽くして、全てを読み切っちゃう。真意は息子にさえ語らず、驚きの展開、というスリリングな回。 だが、それが本当に戦国の世の話しか、という…

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンは友情の物語

軽い痛快犯罪娯楽作品かと思って観たが、そうではなかった。 しかし、お勧めします。 孤独な男達と友情の物語 ジェンダー・ハラスメント映画 パンナム、タイピスト、スチュワーデス www.youtube.com (以下、批評と感想。興趣を削がない範囲での若干のネタバ…

映画「ユー・ガット・メール」をもうちょっと楽しむトリビア

ユー・ガット・メール大好き! 20年くらい前の映画ですから、もちろんスマホなんてありません。スタバから本屋さんまで、当時流行っていたモノがたくさん出てきます。当時の時代背景も含めて、映画をもっと楽しむためのトリビアをご紹介します。

サウンドオブミュージックの「トラップ男爵」は「トラップ準男爵」

「トラップ男爵」は「トラップ準男爵」。 準男爵は貴族ではない 先日、「サウンドオブミュージックのトラップ大佐はトラップ少佐」という記事を書いた。 www.munokilan.com 調べていて、もう一つ知ったことがある。 「トラップ男爵」は「トラップ準男爵」。 …

中佐は知性派?

中佐は大佐の代理。 中佐の階級章はオークの葉。 大佐の階級章はワシ。 先日の「サウンドオブミュージックのトラップ大佐は少佐」に関連して、中佐について。 中佐は大佐の代理。 中佐は米陸軍では「ルテナントカーネル lieutenant colonel」。 このルテナン…

「サウンドオブミュージック」の「トラップ大佐」は少佐

「サウンドオブミュージック」の「トラップ大佐」は少佐 キャプテンもいろいろ 映画「ピースメーカー」の「デヴォー大佐」も中佐です つまりは、「階級と敬称は異なる」ということ。 「サウンドオブミュージック」の「トラップ大佐」は少佐 video.foxjapan.c…

「新しい大人文化」に疑問を持ったとき押さえておくこと

・世代論にはかならず自分の周りは違うという反発がある。 ・「ポパイ・JJ世代」はどこにでもいるのか ・これからの「高齢者」はこれまでと違う こういう話しには、分析の対象となる世代から、必ずと言っていいほど否定的な意見がでます。 もちろん、50…

地方議員は地元の人じゃないとダメなのか

・知事や市長は地元の人でなくてもいい ・地方議員は地元に住んでないとだめ ・それを決めるのは法律か選挙か 都道府県、市区町村の首長(知事、市長など)は、地元に住んでない人でもいいことになっている、という記事。だけど、議員は住民じゃないとダメ、…

教科書は国のものか。韓国の歴史教科書。

・韓国の歴史教科書国定化と検定。 ・歴史認識は誰が決めるべきか。 ・自由、多様な価値観、学問を尊重するのは誰か。 1.「国定」と「検定」は異なるが、いずれも教科書の良し悪しを国家が決める、という共通点はある。 私は、基本的には、教育は多様であ…

映画「杉原 千畝 スギハラ チウネ」に感動する前に押さえておくこと

・ユダヤ人に「命のビザ」を発給した話し。 ・杉原氏は「日本の誇り」か ・映画的事実イコール歴史的事実という勘違い ・海軍良識派、陸軍悪者という勘違い <「杉原 千畝 スギハラ チウネ」を観た。第2日世界大戦勃発時にリトアニア領事を務め、迫害されて…

ハラールは「郷に入っては郷に従え」か

ハラールとは何か、ハラールにも2種類ある、というのがよく分るエントリーでした。 1.他国でハラールでない食事を出された場合については、イスラム主流は「やむなし」ということですが、宗派によってはダメ、というところもあるようです。前者にとっても…

水木しげるさんが「戦争反対」と言わない理由は

「軍人」が悪かった。「軍部」が悪かった、というのは簡単です。しかし、そのように、「悪者」を「自分とは別の人たちだ」「自分は善であいつらは悪」と断じる姿勢を、水木氏はとらなかったのではないでしょうか。 つまりは、だれもが「ねずみ男」にもなりう…