むのきらんBlog

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自由に考えよう

2015-01-01から1年間の記事一覧

COP21のパリ協定は重要か

●COP21をどう受け止めるか COP21の合意内容は、地球が直面する危機に比べ極めて不十分だが、合意しなかったよりは遙かにいい。なにより、200カ国近い国々がCO2などによる温暖化、気候変動を深刻なものと受け取り、平均気温上昇を1.5度に抑える…

自動運転の議論でまず押さておくべきこと

自動運転の議論をするときは、レベル1から4までの、どの議論をするかが重要だ。 日本政府の定義は以下のとおり。 レベル 1 加速・操舵・制動のいずれかをシステムが行う状態。 レベル 2 加速・操舵・制動のうち複数の操作をシステムが行う状態。レベル 3 …

「ぶれる政治家」こそ必要だ

私が松田氏に期待するのは「ぶれること」です。 「ぶれないこと」は社会にとって適切とは限りません。過去の自らの知見に対して、現在の自分はどれだけ柔軟に変化し成長しうるか、それが重要です。

「同性愛は異常」という言葉を大人が使うとき

岐阜の自民党県議の発言は、BLOGOSでも時々見かける、「異常を異常と言って何が悪い。差別とは別で単なる事実。」的主張と同じでしょうね。

新聞・書籍を軽減税率に入れるって

「政治の失敗」の典型例です。 <活字文化を維持するために新聞や書籍を軽減税率の対象にするよう求める声が根強かった。>・・・1.軽減税率の目的が、今度は「活字文化」に化けたのだ。逆進性対策という一応の大義名分がふっとんだ。 2.これは、政府の…

スマホは時代遅れになる?

今のスマホのままであることはない。しかし、上のエントリーが言うような、携帯とメールを切り出した機器が別になるということは考えにくい。(そういうニーズは過渡的にはあるにしても) 他の方の表現を借りれば「スマホは汎用機」というのが本質でしょう。…

軽減税率が筋悪な理由

軽減税率が筋悪である重要な理由は2つ。 1.政策目的である逆進性対策としてはコストがかかりすぎて、無駄だらけなこと。筆者の主張する低所得者への現金給付のほうが遙かに優れている。絶対額ではなく、率でいえば低所得者に恩恵がある、という主張が前か…

すでに消費税はゆがんでいる

このエントリーについて、次の指摘があった。 <軽減税率に反対している人は、車イスが非課税になっている現状に、どうして反対しないのか?> <「車イスや医療費、家賃など非課税品目をすべて廃止」を主張しなければ、軽減税率反対とつじつまが合いません…

カナダガン国内根絶成功の意味

一旦野生化した外来生物の排除は極めて困難ですので、本件は関係者の努力が実った喜ばしいニュースです。 <ガチョウとの交雑や農作物への食害が確認された。> ・・・と記載されていますが、記事は若干誤解されなねないと思うので、補足します。 日本野鳥の…

国家緊急権を法制化すべきか

<「国家緊急権」は、憲法を無視する権利ですから、その権利を憲法に書いてしまえば、憲法を無視したとしても免責されてしまいます。それなら、その責任を追及する方法がありません。> ・・・疑問です。憲法と法制に明文化することで、その妥当性を検証でき…

ロボット化でなくなるのは仕事ではない

この種の議論でまず押さえておくべきことは、「仕事」と「作業」の分離です。 過去100年の間に、どれだけの「作業」が、機械に置き換わってきたかを想像するといいでしょう。農業、工場労働、運送、販売などなどです。知的な営為でも「検索」といった作業…

水木しげるさんが「戦争反対」と言わない理由は

「軍人」が悪かった。「軍部」が悪かった、というのは簡単です。しかし、そのように、「悪者」を「自分とは別の人たちだ」「自分は善であいつらは悪」と断じる姿勢を、水木氏はとらなかったのではないでしょうか。 つまりは、だれもが「ねずみ男」にもなりう…

金銭解雇ルールは、社員と会社の対立ではない

金銭解雇ルールの法制化は私も賛成。図の整理も明解である。 しかし、筆者のエントリーは賛同しがたい。無駄に2項対立化させて、「敵」を作っているのではないだろうか。本件は2項対立命題ではない。 筆者が書いている例は、不法行為に近いものも含まれる…

横浜マンション問題は過大な「安心」騒ぎ

本件は「安心」をめぐる騒ぎであり、「安全」とは余り関係がない。(安全性については、横浜市が再計算して問題ないとしている。)そして、「ズレがあったこと」「データ偽装があったこと」の2点のみが確認できている事実であり、因果関係も含めそれ以外は…

【米大統領選2016】トランプ氏、ムスリムの米入国を全面禁止せよだって

共和党大統領候補の中で人気NO1のトランプ氏が、ムスリムの米入国を全面禁止せよと主張している。 トランプ氏はムスリム判定装置でもつくるつもりだろうか。現代版の「踏み絵」みたいな。 日本赤軍のテロが流行ったのは今や昔話だが、米国で日本赤軍が活…

選択制夫婦別姓を認めるべきか

私が皆さんと分かち合いたい原則は、次の通りです。 「個人の価値観は人それぞれ、他人に大きな迷惑がかからない限り、それを尊重しようよ。」 ということ。 ガンダムが好きでも、エヴァが好きでも(旧いですね)、いいじゃないですか、他人の迷惑にならなけ…

「イスラム国」は「国家商店街」に割り込む新型店

頭の体操。「国家」を商店にたとえて、相対的に考えてみたい。 日本屋も、韓国亭も、中国飯店も、北朝鮮店などなど、これらは一つの「国家商店街」の中で軒を連ねていて、その中でそれぞれ顧客を囲い込み、競争しています。商店街には暗黙の掟があり、今ある…

政府が人口減少促進に本腰。住民を減らしたら補助金!?

タイトルは「虚構新聞」ではありません。日本経済新聞の記事を再構成したものです。 地方交付税交付金の枠組みの中で、人口が減った自治体に6000億円をご褒美に差し上げます。その分、人口が余り減らない、もしくは増えた自治体は、けしからんので600…

首相は戦闘服の夢を見るか

IS(自称「イスラム国」)のパイロット殺害に対するヨルダンの報復攻撃が行われている。テレビに映し出されたのは、戦闘服姿で国軍司令官に指示するアブドラ国王の姿だった。普段はスーツ姿で登場するアブドラ国王の戦闘服は、ヨルダンの本気度を内外に示…