むのきらんBlog

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「トランプ大統領」のオッズ~サンダースかトランプになるリスクは19%~

米国の大統領選が、えらいことになってきた。トランプかサンダース、そのどちらかが大統領になる可能性が少なからずある。私は、これが今年の最大のリスクだと思う。

 

もちろん統計データによる確率化はできない。だからこそオッズを考えることが必要だ。私は、ざっと3割ぐらいのリスクがあると織り込んでいる。

 

  • サンダースかトランプ、どちらかが大統領候補になるリスクは

サンダースかトランプ、どちらかが民主党、共和党の大統領候補になるリスクが5割。

これは、民主党候補がヒラリーになる可能性が70%、共和党がトランプ以外になる可能性が70%、として、70%×70%=49%、という計算。

 

  • どちらかが大統領になるリスクは

どちらかが大統領になるリスクは約3割。

以下の計算では19%と出た。しかしリスクとしては3割くらい織り込んでおきたい。

 

組み合わせ別勝率予想

A ヒラリー対トランプ:ヒラリー80%。

B サンダース対トランプ:どちらかになる確率は当然100%。

C サンダース対共和党トランプ以外:共和党トランプ以外70%。

D ヒラリー対共和党トランプ以外:ヒラリー70%

 

組み合わせの発生確率

Aの対決になる確率:70%×30%=21%

Bの対決になる確率:30%×30%=9%

Cの対決になる確率:30%×70%=21%

Dの対決になる確率:70%×70%=49%

 

どちらかが大統領になる確率

A:21%×20%=4%

B:9%×100%=9%

C:21%×30%=6%

D:0%(サンダース、トランプとも本選に進まない組み合わせなので)

 

どちらかが大統領になる確率:19%

4%+9%+6%+0%=19%

(小数点以下は四捨五入でざっくり計算。)

 

その内、トランプがなる確率はどうだろうか。サンダース対トランプでのトランプの勝率が50%(互角)とすれば、AとBを合わせることになるので、同じ計算をすると9%。つまり、1~2割は「トランプ大統領」の可能性がある。これは恐ろしいほどの「確率」だ。

 

非常に困るのは、このリスクの回避先がない、ということだ。短期的には円高要因かもしれないが。

 

両者とも、今選挙戦で主張しているよりはマイルドな政策になるとは思う。しかしそれにしても、米国への政治経済両面での信頼が大きく揺らぐことは間違いない。その際に、両者のブレーキ役になるのは、上下議会多数派の共和党、という、ある種とほほな状況になるわけだ。

 

(文中敬称略)