米国の大統領選が、えらいことになってきた。トランプかサンダース、そのどちらかが大統領になる可能性が少なからずある。私は、これが今年の最大のリスクだと思う。
もちろん統計データによる確率化はできない。だからこそオッズを考えることが必要だ。私は、ざっと3割ぐらいのリスクがあると織り込んでいる。
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サンダースかトランプ、どちらかが大統領候補になるリスクは
サンダースかトランプ、どちらかが民主党、共和党の大統領候補になるリスクが5割。
これは、民主党候補がヒラリーになる可能性が70%、共和党がトランプ以外になる可能性が70%、として、70%×70%=49%、という計算。
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どちらかが大統領になるリスクは
どちらかが大統領になるリスクは約3割。
以下の計算では19%と出た。しかしリスクとしては3割くらい織り込んでおきたい。
組み合わせ別勝率予想
A ヒラリー対トランプ:ヒラリー80%。
B サンダース対トランプ:どちらかになる確率は当然100%。
C サンダース対共和党トランプ以外:共和党トランプ以外70%。
D ヒラリー対共和党トランプ以外:ヒラリー70%
組み合わせの発生確率
Aの対決になる確率:70%×30%=21%
Bの対決になる確率:30%×30%=9%
Cの対決になる確率:30%×70%=21%
Dの対決になる確率:70%×70%=49%
どちらかが大統領になる確率
A:21%×20%=4%
B:9%×100%=9%
C:21%×30%=6%
D:0%(サンダース、トランプとも本選に進まない組み合わせなので)
どちらかが大統領になる確率:19%
4%+9%+6%+0%=19%
(小数点以下は四捨五入でざっくり計算。)
その内、トランプがなる確率はどうだろうか。サンダース対トランプでのトランプの勝率が50%(互角)とすれば、AとBを合わせることになるので、同じ計算をすると9%。つまり、1~2割は「トランプ大統領」の可能性がある。これは恐ろしいほどの「確率」だ。
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リスクヘッジの方法
非常に困るのは、このリスクの回避先がない、ということだ。短期的には円高要因かもしれないが。
両者とも、今選挙戦で主張しているよりはマイルドな政策になるとは思う。しかしそれにしても、米国への政治経済両面での信頼が大きく揺らぐことは間違いない。その際に、両者のブレーキ役になるのは、上下議会多数派の共和党、という、ある種とほほな状況になるわけだ。
(文中敬称略)