むのきらんBlog

むのきらんBlog

自由に考えよう

トランプ氏と白人のアメリカ

なるほどのエントリー。トランプが人気を集めるのは、「再び白人のアメリカをとりもどす」というような隠れたメッセージのため、という整理だ。

 

ただし、共和党の他の候補に筆者が奨める対策「職業政治家とインサイダーに任せなさい」は、有効ではないだろう。

 

過去、「(中央政界についての)偉大な素人」を選んだことがあるからだ。ジミー・カーターオバマがそうだ。もちろんこの2人は民主党だが、共和党にもその成分はある。そもそも陪審員制度や住民による地域自治が根付いた国だからだ。

 

●有効な「トランプ対策」は何か。

この調子だとトランプは暴言をさらにエスカレートし自滅するのではないか。「いくらなんでもこりゃダメだ」という風に思われるよう、他の候補者はトランプを挑発するのがいいだろう。たとえば、男女の平等性を巡る問題もいいかもしれない。トランプなら、とんでもない男尊女卑発言をしでかしそうだ。それで女性票を失う。

 

そうならなければ共和党内の指名選挙でトランプが指名される可能性は高い。ただし、各州の予備選の結果に左右されない上下院議員などの「スーパーデレゲート」が18%の票を持っているので、彼らの帰趨が決め手だろう。彼らが結束してトランプに「ノー」を突きつければ、事態は変わる。

 

●もしトランプが共和党候補になったら

ところで、もしもトランプが共和党候補になるとどうなるか。白人対それ以外、という構図になる。もちろん筆者が整理した「白人のアメリカ回復」というメタメッセージに反対する白人も多い。ヒラリーも白人だが、マイノリティ側だ。 したがって、私はこれから大失敗をやらかさない限りヒラリーが大統領になり、共和党候補は誰だったのかは忘れられると想定している。(敬称略)

なお、大統領選の仕組みについては、こちらが分かりやすい。

bylines.news.yahoo.co.jp