むのきらんBlog

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自由に考えよう

軽減税率には外食や酒も対象にすべきか

 

今回報道は、首相官邸自民党のすごさを感じさせた。加工食品を加えた時点で橋下徹氏が同じ主旨をツイートしていたが、その上さらに外食を含める、という逆提案をするとは脱帽だ。これで、軽減税率騒動の主導権は、公明党から自民党に移ったのだ。「強い政治」とはこういうことなのかもしれない。 自民は参院選に勝利し、憲法改正の道筋も見えてくるだろう。 2017年4月の消費税率アップもほぼ確定的になるわけだし。

 

こうなると野党が主張できるのは、税率アップ反対か、消費税撤廃といういつものパターンくらいになった。

 

軽減税率の範囲を加工食品まで拡げるならば、外食も対象にすることは合理的だ。 テイクアウト、フードコートなどセルフサービス業態、出前などの線引きが不要になるからだ。 さらに、「景気対策」的な側面でも、家こもりを促進する「外食対象外」よりは外食も対象にしたほうがよい。

 

この上はアルコールも対象にするとよい。そもそも酒税がかかっているので二重課税だ。そして「飲み放題食べ放題パック」など線引きが難しいものもあるのだ。 外食も対象にすると、今度は旅館の宿泊料やパッケージツアー等の問題は出る。 なのでそもそも軽減税率はどこで切っても筋悪の悪法であることは大前提だ。

 

以下、エントリーについて。

<外食は、生活とは切り離せない存在か、それとも贅沢か。>

・・・忙しい人は外食は不可欠。駅の立ち食いうどんやマクドナルドは必需品という人もいる。なんでも家で作って食べるのは、流行りの「丁寧な暮らし」という「贅沢」だ。

<外食といっても、一人暮らしの高齢者が日々の暮らしの中で通っているようなまちなかの大衆食堂もある一方、お洒落なレストランから高級料亭までさまざまある。> ・・・これは食品でも、お米から松阪牛まであることと同じ。お米だって1㎏5千円のものもあるわけ。

 

●残念ながら対象外になっちゃった

追記です。 本件、その後ひっくり返りました。つまり、外食は軽減税率の対象外で与党協議が決着。 そして、「外食案は官邸の凄腕」という私の観測も誤りだったようです。 な~んだ。