天皇が退位の意向との報道がなされた。退位ができない、という皇室典範の規定を、早急に見直す必要がある。
どう見直すか、私案を述べる。
皇室典範は法律と同じである。なので、国会の普通決議で改訂が可能だ。
内閣の諮問機関としての有識者会議で議論し、改正案として国会に提出し、議決すればよい。
定年制を導入せよ
現天皇は82歳だ。皇太子は56歳だ。引っ張りすぎでしょ!
一般の定年年齢から考えて、60歳になったら定年とすればよい。
その時点で、皇太子もしくは皇位継承順位1位の者が30歳を越えていたら、継承するのがいい。そうでなければ、まあ、75歳まではがんばっていただく、というルールはどうか。皇位継承する側の年齢はもっと若くてもいいかもしれないが。
「天皇の意向で退位」はありか
これは、ありえない、とせざるを得ない。象徴天皇制の建前からして、天皇の意向で退位というのは天皇を政治的主体として扱うことになり、不味いのだ。
いっそのこと、制度としての天皇制と現在の天皇家を切り離して、人気投票によって、なりたい人が任期制で天皇になる、というところまでぶっ飛んでいけば別だが。
退位した天皇はどうするか
退位した天皇は、「普通の人」となるのが望ましい。年金をもらって、特別な地位がない人、ということでどうか。第二の人生を好きに生きてもらえばいいように思う。
とはいえ、皇室典範でそう決めたとしても、先の天皇、昔の言葉でいえば太上天皇ということで、その言動を特別に扱う人たちもいるだろう。それがどう政治に影響するか、それは社会の成熟度にかかっている。
摂政制を活用するのはどうか
摂政は、天皇が幼少か重大な病期の時におけることになっている。これを弾力的に活用するのはどうか。たとえば、天皇が65歳を過ぎたら、摂政を置く、みたいなの。
しかし、これはよくない。まだまだ元気な「天皇」と「摂政」の2人が日本を代表することになるからだ。中途半端なことになる。
元号を副次的とし西暦中心とせよ
なお、この機会に、元号を政府が使用することを止めたい。
これは皇室典範ではなく関係するのは元号法だ。しかし、元号法は元号の使用を強制していないので、法的な改正は必要ない。政府が何を使うか、政府が決めれば済む話しである。
電子政府やグローバル化といったことに、元号は非常にじゃまになる。日常生活でもしょっちゅう換算することになる。これも、日本の生産性を下げる要因だ。マスコミでも、NHKは元号、民放や新聞各社は西暦を使っていてばらばらだ。
昭和のように64年間もあればまだしも、20年とか30年という短い期間で、また元年から始めるのは、本当に困る。
たとえば、ファイル名で、年月日に050331などと付けるケースがある。頭の05というのが、2005年なのか、平成5年なのか、新しい元号の5年なのか、混乱のもとだ。
元号が好き、という人もいるので、廃止はしなくてもいいかもしれないが、この機会にせめて行政で使う年号は、西暦に統一すべきである。
関連エントリー