よく、「はい論破」っていう人いますよね。
それで、相手が参りました、論破されました、ってなるかなあ。
大体は、ならないわけ。どうしたらいいのかなあ。
だから、今回のお題は、「議論は負けるが勝ち!」というお話し。
またまた五十嵐優美さん 足成より登場。
(目次)
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議論には勝つべきか~ディベートは場所を選んで~
「はい論破」。どや顔しているそこの良い子。それで、あれっ誰か聞いてるってことになってない?
「ディベート」ってのがあるけど、ディベート競技の場所以外で、これをやると、友達減らすだけだよ。ディベート競技ってのは、自分が立場を選べないのが基本。たとえば、自分が「反安保法制」であったとしても、「安保法制賛成」の役を振られたら、そこで熱弁を振るわなければならない。ディベート競技の本質的な意味はそこにあるわけ。
それを、自説を主張するために、ディベートを相手にしかけるのは勘違い。この勘違いしているのが、橋下徹って人。(私はこの人、高く評価するんだけどね。好きなんだ。だから、あえて言いますよ。)
そして弁護士はそれが職業なの。クライアントを勝たせるのが仕事であり、フェアは関係ないの。だから、彼らの真似をするのは、フェアではないわけ。
だから、議論に勝つって万歳するのは、ディベート競技場か裁判所にしておこうね。
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議論に負けるとはどういうことか
それは「成長する」ってこと。今までの自分から、一歩新しい知見を得る、つまり経験値や武装が増えるということなの。
そしてね、負けを認めるってのは、偉いことなんです。器がちっしゃい子にはできないの。(小声で言いますね)だからね、参りました~、ていえるのは、器の大きさを証明することにもなるんだよ。
負けるが勝ち、ってのはそういうこと。
しかも、相手の好意を獲得することができる。「うい奴じゃ。もそっと近う」となって、「よしよし、何でも聞いてあげるからね」となるわけ。(ホステスさんやキャバ嬢もそういう手の達人らしいです。知らないけどね。)
それはともかく、少しは、こいつの言い分も聞いてやるか、となる。そうなったらこっちのものなの。
相手が聞く耳をもたなければ、どれだけ鋭い正しい意見でも届かないのです。
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お天道様が見ています
あとね、ネットで二人で議論することがあります。でも議論は、一対一のように見えても、そうじゃない。
ギャラリーが静かに見守ってるんだよ。サイレントマジョリティとも言うし、最近余り言わないけど、ROM(Read only member 読むだけの人)とも言いますね。
実はこの人たちが圧倒的多数。大体10倍から100倍います。BLOGOSの場合も、総アクセス数とコメントや支持の数とを比較すると、100倍はいる感じ。
だからね、相手を「論破」しなくてもいいの。ギャラリーが読んで、なるほどね、ヒントになったな、と思ってくれれば。
「お客様は神様です」っていう言葉があるけど、ギャラリーは神様、お天道様だと思う。静かにみまもってくださるのです。(あ、もちろん、降臨頂いて、支持、スター、ブックマークなどしてくださると、ありがたや~です。)
- もう一人の大切なギャラリー
もう一人、大切なギャラリーがいます。
それは、未来の自分。
ネットで発信したことは、基本的には永遠に残る。タイムカプセルってあるじゃない。どこかに埋めておいて10年後に開けてみるってやつ。それと同じ。
だから、「その瞬間の自分」が永遠に記録されるんだよ。
だから、私は極力汚い言葉や、人を中傷したりする言葉は使いません。嘘もつきません。
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前提が違う
あとね、議論しているようで、実は、前提が違うってのもよくあること。
BLOGOSに元凶さんっていうコメンターがいます。元凶さん、読んでますか~?
私が、構造改革の必要性を述べると、「デフレギャップが~」とおっしゃり、要するに財政出動、政府がもっとお札を日銀に刷らせて、政府が借り入れてばらまけ、という主張をされます。
でね。
これは、議論しているようでいて、実は、議論がすれ違っているんです。
私は、長期のことを述べている。潜在成長率であり、一人当たりGDPであり、生産性のこと。それを長期的に上げるにはどうすればいいか、って話し。
元凶さんは、短期のことを述べている。需給ギャップがあって、需要が足りないならばお札を刷ってばらまけって、こと。
これは、どっちがどう、ということではありません。
私のは経済対策であり、経済戦略であり、好きな言葉ではないが、成長戦略の話し。
元凶さんのは、景気対策の話しなんです。
だから、それぞれ、そうだね、っていう話し。ほら、安倍政権だって、第一次アベノミクスで、3本の矢って言ってたでしょ。それよ。
第1が金融緩和。第2が積極的な財政出動。第3が成長戦略ってやつ。
元凶さんのは、第1と第2の話し。私は第3についての話しなの。
医療でいえば、点滴か、生活習慣か、みたいな話しです。
瀕死の重病人に生活習慣を変えろって言ってもだめだよね。まず点滴など。
だけど、点滴をいくら打っても、健康にはならない。それと同じようなこと。
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見ているものが違う。
これもあるよね。
今回、力尽きたので、これについてはまた別の機会にしますね。
今日も負けなきゃ!