人工知能(AI:Artificial Intelligence)の未来はどうなるだろうか。
人類の忠実な僕(しもべ)や友人になるのか。それとも、映画「ターミネーター」の描く「スカイネット」のような、人類を絶滅(ターミネート)させるターミネーターになるのか。
AIはターミネーターになるかもしれない。
(目次)
映画「ターミネーター」画像はAmazon CAPTCHAより
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加速化する未来
AIは今はよちよち歩きの段階だ。専門家によればまだまだネズミよりも遙かに下といわれる。
が、近々、技術的ブレイクスルーが訪れるだろう。すると、幾何級数的にAIは賢くなる。専門家が難しいという人間並みの「常識」の取得は、比較的簡単にクリアされるだろう。それは単に現時点では難しく見えるだけに過ぎない。 デジタル化された膨大な画像、文字、音声を学習していく過程で、AIは自らの誤りを発見し、「学習のしかたを学習していく」だろう。
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人類こそターミネーター
現在、人類は史上最大の繁栄を享受している。70億の人口と伸び続ける平均寿命がその証だ。 その一方で、温暖化(気候変動)を始めとする環境破壊は急激に進行し、臨界点を超えつつある。 未曾有の干ばつ、ハイパー台風、干ばつ、洪水、高潮が人類を襲うだろう。その結果として、食料難、水資源の枯渇、すみかを奪われた大量の難民の発生などなど、直接間接に、危機は到来する。そのことがまた政治的な危機を呼ぶ。
現在でも、北朝鮮の金正恩氏などが核のボタンを持っているのが、リアルな現実だ。トランプ氏も持つことになるかもしれない。
つまり、人類こそが人類のターミネーターの第1候補なのだ。2100年に人類が絶滅することはないだろう。しかし、振り返ってみると、2016年が人類史上最も幸せな時だった、という風に見られるかもしれない。
未来は決まっていないのだ。
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AIの進化を止めるべきではない
AIは諸刃の剣だ。しかしその進化を止めることはできないし、止めるべきではない。
残念ながら、前述の危機を回避するには、現在の人類は余りにも無力だ。
AIは、人類を賢明にすることを助けることができる。
戦争の回避はできないかもしれない。しかし、資源の浪費を避けることができる。無駄を押え、資源を最適に配分することで、CO2のゼロエミッション(排出ゼロ)も実現できる。卑近な例では、タクシーの走行距離の半分は、空気を乗せている。これを最適化すれば、タクシーの必要とするエネルギーは半分で済むのだ。
つまり、
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AIの進化を止めた時、人類の進化も止まる
AIはターミネーターになる危険をはらんでいる。その危険とは真剣に向き合う必要がある。AIと賢明な対話を行い、人類を絶滅させるのではなく、人類が栄えることを手伝う、人類と共存する賢明なAIになってほしい。人類は、AIと、そしてもちろん地球上の生物たちと共存に値する賢明な人類にならねばならない。
かわいいだけでは生きていけない。可愛くなければ生きている価値がない。だよねっ。
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